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剥離剤使用時 安全衛生上のご注意事項(ジクロロメタン系剥離剤)


安全衛生上の注意事項(ジクロロメタン系剥離剤)

ジクロロメタンを主成分とした剥離剤には、アルカリ性のものにアミン類が、酸性のものには有機酸が配合されています。また、品種によりフェノール類を含むものもあります。
ほとんどの製品は、消防法上は非危険物ですが、可燃性の有機溶剤を使用していますので、作業場は「火気厳禁」を守ってください。


ジクロロメタンタイプ

安全、衛生、環境保全に注意し、正しく製品をご使用いただくために次の事項を守ってください。
各製品固有の注意事項は、製品ラベル、カタログ、安全データシート(SDS(MSDS))をお読みください。

(1)剥離剤の主成分であるジクロロメタンの性質
塩素系有機溶剤であるジクロロメタンは麻酔性が強く、その許容濃度は50ppm(日本産業衛生学会)とされており、特定化学物質障害予防規則の第2類物質 特別有機溶剤として法律で定められています。
また、沸点が約40℃であるため、非常に蒸発しやすく、かつ、蒸気の比重は空気の約3倍と重いため、その蒸気は放散しにくく下部に滞留する性質があります。

(2)剥離作業環境
取り扱い場所、作業場所は火気厳禁とし、局所排気装置を設けてください。
また、局所排気装置のない屋内において剥離剤を使用する場合は、「有機溶剤用防毒マスク」だけでは不十分であり、加えて強制換気(特に下部の換気)が必要です。
特に密閉空間での剥離作業は、蒸気による中毒と、蒸気の滞留による酸素欠乏の危険がありますので、強制換気はもちろん、「装置マスク」を着用してください。

(3)保護具の着用
作業に際しては、ネオリバーが直接、皮膚や衣服につかないようゴム手袋、保護めがね、エプロン等の保護具を着用してください。
酸性タイプの剥離剤は、激しい皮膚腐食性がありますので、特にご注意ください。
保護具はそのほとんどが直接剥離剤に触れると溶解、膨潤、腐食されるため(ポリエチレン、ポリ四フッ化エチレンを除く)、長期にわたり使用できるものではありません。
保護具に剥離剤が付着した場合には、直ちに布等で除去してください。
衣服についた場合は、すぐに着替えてください。

(4)取り扱い
気温の高い時期は、容器内の圧力が高くなります。 このような時には、キャップを取るときにウェス等で被い、キャップを緩め容器内のガスを徐々に抜きながら静かにあけてください。 容器から出すときは、こぼさないようにしてください。もしこぼれた場合には、砂、おがくず、ウェスなどに吸収させて回収してから処理してください。 剥離剤は使用時以外蓋をしてください。

(5)応急措置
●目に入った場合
→直ちに正常な水で15分以上洗ってください。
●皮膚についた場合
→直ちに大量の水、皮膚用石鹸で十分に洗い落としてください。
●飲み込んだ場合
→すぐに医師の診断を受けてください。
●蒸気を吸い込んだ場合
→すぐに空気の新鮮な場所に移り、安静にしてください。

(6)保管
通風のよい冷暗所に保管してください。